稚内珪藻岩の基礎知識 (1)
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そもそも珪藻土っていったいどんなもの?
珪藻土(けいそうど)とは、およそ1000万年前に海や湖沼などに大量に生息していた藻類の一種である珪藻プランクトンが、泥と一緒に堆積して岩盤化したもののことを言います。海や湖沼などに大量に増殖していた珪藻プランクトンが死滅すると、その死がい、水底に沈殿し、死がいの中の有機物の部分は少しずつ溶けて分解されていき、最終的には珪藻を覆っていた殻の部分だけが残っていきます。この珪藻プランクトンの殻が1000万年という長い年月をかけて化石化していき岩石となったものを珪藻土といいます。純粋な珪藻土は、90?95%の二酸化ケイ素(SiO2)で構成されたオパール質で、色は白色ないしクリーム色をしています。
北海道大学大学院工学研究科環境システム工学研究室、長野克則教授、有限会社稚内グリーンファクトリー外川純也博士にデータ、資料のご協力を頂きました。
また、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の調湿及び消臭剤の基本特許を保有し財団法人産業技術総合研究所と共同研究をされた鈴木産業株式会社のご了解を得て、財団法人産業技術総合研究所のデータの掲載を致しております。
- 珪藻の殻が堆積してできた土壌で90%以上がSiO2である。
- 天然多孔質材料(一般的に空隙率70?90%)で、水分吸収保持能力に優れている。
- 濾過助剤、吸収剤、顔料などに使われている。秋田、石川、岡山などが産地として有名。
珪藻土の起源
約1000?1500万年前、世界の海水位が下がり、プランクトンや、河川から流入する泥が、何年万年にも亘り堆積しました。養分が多く存在する深層水が湧き上がる日本海域では、大量のプランクトンが発生し、大量に堆積し、1000mにもなる堆積層が出来ました。この堆積層が、地球の続成作用により、隆起して、現在の日本が産まれました。まさに、日本の起源と生命の源である日本の珪藻土の起源とが同じ時期に生まれました。

日本の珪藻土の分布と生産地
珪藻土は、多くの場合、恐竜が生きていた時代である白亜紀以降の地層に見られ、日本各地で産出されていますが、主に秋田県(海水産珪藻)、石川県(海水産珪藻)、岡山県(淡水産珪藻)、大分県(淡水産珪藻)で多く産出されています。
珪藻土はどのようなことに利用されているのか?
珪藻土は、珪藻の有機物の部分が分解されて、二酸化ケイ素(SiO2)で構成された殻の部分だけが残っているので、表面にはだいたい100μmから1mmの小さい穴(小孔)が無数に空いています。この小孔がフィルターの機能や水分や油分を大量に保持する働きを持っているために、珪藻土は主に濾過材として使用されたり、乾燥した土壌などを改良する「土壌改良材」としてや、流出した油などを捕集する「油吸着材」として用いられたりしています。また、小孔が空いているため体積あたりの比重が非常に小さく、耐火性と断熱性にも優れているため、最近では建材や保温材として使用されたり、さらに電気を通さないので絶縁体としてや、また適度な硬さから研磨剤としても使用されています。
珪藻土は、その高い保温性と程よい吸湿性を生かして古くから壁土(かべつち)として使われてきました。そして近年では、人々のエコや自然環境への意識の高まりや、シックハウス症候群などアレルギーへの対処として、自然素材への関心が高まるとともに、壁土への利用が再び見直されてきています。
その他にも珪藻土は身近にある色々なものに利用されています。
- 「七輪」?粉砕していない珪藻土層を切り出し、形を整え、焼結。
- 「増量剤」?太平洋戦争中には、ビスケットやキャラメルなど、菓子類の増量剤として使われた。
- 生ビールの製法の一種として珪藻土を使用し、酵母菌を取り除く。
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