稚内珪藻岩の効果3 : 「悪臭物質の吸着脱臭」
稚内珪藻土は、弱酸性の素材であり、塩基性ガス吸着性能に優れ、湿度60%RH以上では、空隙内に凝縮水が出来、ホルマリン、アセトアルデヒド、アンモニアなどの親水性ガス(水に溶けるガス)は、凝縮性に溶け込むため、多量のガス吸着性を有しています。
北見工業大学小林名誉教授らのグループは、タバコの煙の主成分とも言われ、また、発がん物質であるホルムアルデヒドに近似しているアセトアルデヒドの吸着性を湿度10%RHと湿度60%RHの2条件で、研究され湿度が高いほどアセトアルデヒドの吸着量が増大することを解明されました。日本の湿度は、湿度60%以上の高湿度になることが非常に多く、その意味では、日常生活でのアセトアルデヒドの吸着量は、非常に高いことが言えると思います。


上図の左のグラフは、湿度10%RH条件での、アセトアルデヒドの吸着性能です。時間経過と共に吸着量(縦軸)は増加致しますが、8時間経過程度の時間で、飽和に達しています。
上図の右側のグラフは、湿度60%RH条件での、アセトアルデヒドの吸着性能です。時間経過と共に吸着量は増加して行き、12時間経過しても、飽和に達していません。この理由は、稚内珪藻土の空隙内に、凝縮性が出来ていて、その凝縮水に親水性ガスであるアセトアルデヒドが溶け込むためと考えられます。
稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)は「悪臭防止法」によって指定されている『特定悪臭物質』である、
- 「アンモニア」
- 「トリメチルアミン」
- 「メチルメルカプタン」
- 「硫化水素」
の吸着・脱着測定実験の結果、以下に掲載したグラフに表されるようにアンモニアなど塩基性ガスに対して、優れた吸着・脱着性能があることが証明されました。酸性ガスである硫化水素、メチルメルカプタンは、吸着性が悪く、アルカリ改質により、吸着効果を改善することが可能です。北海道大学大学院工学研究科環境システム工学研究室(長野克則教授)では、改質研究を進めており、改質効果を確認されております。研究成果では、アルカリ改質により、硫化水素の吸着性が大幅に向上しています。
4大生活悪臭の吸着性能
北海道大学大学院工学研究科環境システム工学研究室長野克則教授、有限会社稚内グリーンファクトリー外川純也博士は、各種多孔質材料の4大悪臭の吸着性能の評価を行い、以下の結果を得られました。

稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)は、備長炭より、優れたアンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性ガス吸着性を有し、硫化水素、メチルメルカプタンの吸着性は、劣ります。
アリカリ改質した稚内珪藻土(稚内珪藻頁岩)は、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンいずれの吸着性も優れております。
稚内珪藻土(稚内珪藻頁岩)は、改質も容易で、塩基性ガス、酸性ガス吸着性いずれにも優れた素材として提供できます。
悪臭の種類
生活活動の中では、様々な悪臭、有害性ガスなどが発生いたします。健康で快適な生活を送るには、この悪臭、有害性揮発性ガス(VOC)を除去ないし大幅に提言する必要があります。稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)には、生活環境を改善できる能力があります。
悪臭には、以下の特定悪臭物質に示されるように様々な悪臭があり、家庭の中で発生しています。
| 特定悪臭物質22種類 | |
| 有機溶剤系(6種類) | イソブタノール、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン、スチレン、キシレン |
| アルデヒド系(6種類) | アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ノルマルバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド |
| 酸系(4種類) | プロピオン酸、ノルマル酪酸、ノルマル吉草酸、イソ吉草酸 |
| 塩基系(2種類) | アンモニア、トリメチルアミン |
| 硫黄系(4種類) | メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル、ニ硫化メチル |
| その他の臭い | |
| アルデヒド系 | ホルムアルデヒド(刺激臭)、ノネナール(加齢臭) |
稚内珪藻土は、以下のニオイの成分について、除去または抑制する効果があると評価されました。
| 測定で使用した臭い成分 | 臭いの種類 |
| エチルベンゼン、パラジクロロベンゼン、トルエン、スチレン、キシレン(有機溶剤系) | 建具や家具の接着剤、塗料など |
| アンモニア(塩基系) | 刺激臭 |
| トリメチルアミン(塩基系) | 魚の生臭い臭い |
| 硫化水素(硫黄系) | 卵の腐ったような臭い |
| メチルメルカプタン(硫黄系) | キャベツが腐ったような臭い、動物の糞 |
| イソ吉草酸(酸系) | 蒸れた靴下の臭い、ペットの体臭 |
永平寺宝物殿に稚内珪藻土(稚内珪質頁岩)のタイルが採用されています。
福井県にある曹洞宗大本山の寺院、永平寺宝物殿においても、そのアンモニア吸着性能が評価され採用にされています。宝物殿では、15年前頃の調査によりコンクリートからアンモニアガスが発生していることが明らかになっていました。アンモニアガスは、油絵、掛け軸などの貴重な宝物を、変色や劣化させる可能性があり、この解決策として稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の優れたアンモニア吸着性能が、湿度を一定に調整しる機能とともに評価され採用されました。
写真提供 : 鈴木産業株式会社
各種原料のアンモニア吸収性能比較
稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)のアンモニア吸収は、活性炭などより、遥かに優れた吸収性を示します。

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