アレルギー症状を学ぶ2 : 「シックハウス症候群」
シックハウス症候群とは化学物質過敏症の一種で住宅内に存在する汚染物質が引き金となって起こるアレルギー症状のことです。目の痛み・かゆみ、慢性の肩こりや偏頭痛、原因不明の微熱、結膜炎や鼻炎、アトピー性皮膚炎、ノイローゼなど感覚異常、内臓疾患、癌にいたることもあります。新築直後に発症することが多く、『新築病』とも言われています。
化学物質過敏症の人は、一般人の1/100の濃度でも発症することが確認されています。日本人の10人に1人が化学物質過敏症と言われており、抵抗力の弱い人ほど発症しやすく、ホルモンのバランスの崩れ易い思春期の女性、中高年の女性、長期滞在する主婦や子供に発病しやすいと言われています。
シックハウス症候群の症状
この症状がシックハウスだという固有の症状はなく、個人差も大きいが、一般的には次の症状が出ると言われています。しかしながら、これらの症状は他の原因と錯覚しやすく、シックハウス症候群と気づかず、見過ごされることがよくあります。
| 症 状 | |
| 自律神経障害 | 発汗異常・手足の冷え・易疲労感 |
| 精神障害 | 不眠・不安・うつ状態・不安愁訴 |
| 末梢神経障害 | のどの痛み・乾き |
| 消化器障害 | 下痢・便秘・悪心 |
| 眼科的障害 | 結膜の刺激的症状 |
| 循環器障害 | 心悸こう進 |
| 免疫障害 | 皮膚炎・喘息・自己免疫疾患 |
資料: 保健婦雑誌第55巻 国立公衆衛生院 池田耕一氏執筆文より
シックハウス症候群の原因となる化学物質とその使用用途
VOCはシックハウス症候群の原因の他にも、光化学オキシダントの発生による、光化学スモッグ、土壌汚染や地下水汚染、飲料水の汚染などを引き起こす環境汚染の原因でもあります。
シックハウス症候群の主な原因とされているのは、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)と言われている化学物質です。2002年に厚生労働省によって、ホルムアルデヒドやVOC等計14種類の化学物質について室内濃度指針値が設定されました。また、2003年には国土交通省では、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に基づいてホルムアルデヒド、他の4化学物質(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン)を特定測定物資に指定して、居室における空気中の測定濃度を表示する制度を改正しました。
代表的な化学物質と主な使用用途
| 化学物質の名称 | 主な用途 |
| ホルムアルデヒド | 合板やパーティクルボードなど木質材料の接着剤などに使用されます。 |
| トルエン | 接着剤の溶剤や、塗料の希釈剤などに使用されます。 |
| キシレン | 接着剤の溶剤や、塗料の希釈剤などに使用されます。 |
| エチルベンゼン | 原料の溶剤や希釈剤などに使用されます。 |
| スチレン | 断熱材、家具、プラスチック、ゴム製品などに含有されます。 |
その他、防腐剤、可塑剤など多様な揮発性有害物質が室内に奉賛されていると言われています。室内環境、生活習慣の変化、食事の変化などによりアレルギー疾患有病者が増加していると思います。
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