稚内珪藻岩使用によるアレルギー改善効果レポート
近年、アトピー性皮膚炎やシックハウス症候群、花粉症など、住宅環境がひとつの要因と思われるアレルギー症状の増加が大きな関心を集めています。また同時に、最近ではエコやロハス(LOHAS=健康で持続可能な生活スタイル)などの言葉がよく取り上げられように、人々の健康や自然環境に対する意識の高まりも相重なって、ますます自然素材を利用した住宅建材への関心が高まっています。
このように健康や自然素材に対する人々の注目が集まる中、珪藻土を利用した塗壁でリフォームを行った住宅に住む人の中で、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が改善されたという情報が複数報告されました。
このような報告を受け、珪藻土の中でも特に高性能、高品質な稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の性質がアレルギー性疾患の中でも特にアトピー性皮膚炎の改善にどのような影響を及ぼすのかを研究するため、浜松医科大学とパナホーム株式会社が共同して、実際の病室に稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)を稚内珪藻土絵お配合した塗り壁材を内壁に塗り、検証が行われています。
また、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)がマイナスイオンを発生し、そのマイナスイオンの効果でリラックス度が向上し、ストレスが低減することによって、アトピー性皮膚炎が改善することも考えられるため、これについての検証も同時に行われています。
以下に学術論文集の評価結果を記載致します。
- 詳細は、空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集{2005.8.9?11(札幌)}をご参考下さい。
- 評価結果(空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集{2005.8.9?11(札幌)抜粋}
各評価指標における対象患者群とコントロール群の比較結果
| 評価指標 | 比較結果(T検定) | |
| 重症度の総合指標 | SCORAD指数 | 対象患者群の低下率が有意に大きい |
| かゆみの指標 | VAS値 | 対象患者群の低下率が有意に大きい |
| 皮疹の重症度の指標 | 血清LDH値 | 対象患者群の低下率が有意に大きい |
| ストレスの指標 | STAI(状態不安) | 対象患者群の低下率が有意に大きいと言えない |
| STAI(特性不安) | 対象患者群の低下率が有意に大きいと言えない | |
ストレスの指標(STAI)については「状態不安」、「特性不安」とも有意差は得られなかった。
アトピー性皮膚炎の重症度の総合指標(SCORAD指数)、痒みの指標(VAS値)、皮疹の重症度の指標(血清LDH値)の3つの指標について、対象患者群の方が、有意に低下率が大きく、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)塗壁のアトピー性皮膚炎の改善の可能性が確認できた。
アトピー性皮膚炎の改善要因についての考察と総評
- 空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集{2005.8.9?11(札幌)抜粋
今回の検証において、ストレスの指標については有意な変化は確認できませんでしたが、これは稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)塗壁から有効な量のマイナスイオンが発生しなかったか、または今回の評価が病室ということもあり比較的開放されている空間であるため、マイナスイオンの量が増えなかったためと考えられます。
今回、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)塗壁によってSCORAD指標などの指標値が、従来より、有意に大きく低下し、アトピー性皮膚炎の症状が改善した要因としては、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の特性である「調湿性」、「ガス吸着性」によるものと思われます。
しかしながら、今回の研究では稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)塗壁を施工した病室と他の病室との温湿度、空気質などの測定が行われておらず、アトピー性皮膚炎の改善に対して、「稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)塗壁の調湿、ガス吸着作用による効果であると思われる」という推定にとどまりました。
今後、これらの測定を行なうことで、アトピー性皮膚炎の改善にどのようなメカニズムが影響したのかを特定できる可能性があるため、さらに続けて測定を実施していく予定であります。
また、今回のように稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)を利用して室内環境の保全を図ることによるアトピー性皮膚炎以外のアレルギー疾患に対する効果や睡眠への影響など、さらに研究の範囲を拡げることも検討しています。
何故稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)がアレルギー疾患患者の症状を和らげるのか?
稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)に、アレルギー疾患症状改善効果があるのかどうかは、その症状改善理由が判明しておらず、真に効果があるのかは、定かではありませんが、過去の塗り壁の事例、浜松医科大学での臨床例、寝具での事例などで、多くの方々に改善効果が認められており、更に、多くのモニターを進めて行き、改善例の確認、効果の把握などをより、多くのデータを取得し、明らかに出来ることを念願しております。
稚内珪藻土の物理化学特性に関しましては、北海道大学大学院工学研究科環境システム工学研究室(教授 長野 克則)で、更に、詳細な検討を進める計画です。
分りやすいデータとしては、優れた吸放湿性能、ガス吸着性があると思いますが、非常に解析が困難な課題は、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)のナノ空隙内の凝縮水が、ナノ空隙内の強い電場の影響を受け、どのような水へ変化し、ナノ水蒸気として出てくるのか、また、湿度60%以上で、噴水の如く稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)のナノ空隙から、絶えず、ダイナミックに出入りしている水蒸気の特性が、解析することが出来ればと思いますが、非常に技術的に困難であり、多くの技術者、化学者の本テーマの参加を念願する次第です。
おいしい水、腐らない水、アレルギーが治る水など色々なことが言われていますが、水の違いが何なのかは、未だ未だ未知の世界です。
何らかの違いが有り、現象が異なるものと感じておりますが、私には、解明する技術力は無く、当面、モニターなどによる臨床事例の収集、ガス成分の吸着性に関する解明などを進め、更に、稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の特性を見出して行き、多くの方々に、未だ、未利用とも言えるこの優れた天然多孔質原料「稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)」を幅広い用途へ利用して頂くことを念願しております。特に、現代の大きな課題である健康・環境に貢献出来ますことを強く念願しております。
生命の源であるプランクトンの死骸である化石が、死しても、地球、人に貢献する素材と感じております。多くの研究者が、この稚内珪藻土(稚内層珪藻頁岩)の未だ見えない特性を見出す努力をされ、素晴らしい日本に豊富に産する天然素材として、有効に活用されますよう念願しております。
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