珪藻岩は発がん性物質??答えは「NO」です!
公的な知見からの見解
- WHO(世界保健機構)の傘下にあり、がん撲滅のため発がん性物質を評価発表しているIARC(国際がん研究機関)の評価では、未焼成珪藻土及び融剤添加焼成珪藻土は、グループ3(人に対する発がん性について分類できない作用物質)に位置付けられます。
- EPA(米国環境庁)では、シリカについては位置付けられていません。
- 生物起源の珪藻土、融剤添加焼成珪藻土、珪質頁岩は、IARCの評価では、発がん性物質に指定されていません。
誤解を招くシリカ鉱物
- 珪藻土は、シリカ(珪素)分を含みますが、大半が、非晶質シリカから構成されております。
- シリカ(珪素)は、地球上で酸素の次に多く存在する物質で、極当たり前に存在する物質です。
- シリカを含有する無機物質は、砂、岩石、珪藻土、粘土中などにも存在し、身近に存在しています。
- シリカは、結晶性シリカと非晶質シリカがあり、発がん性物質に指定されている物質は、結晶性シリカです。結晶性シリカで、石英、クリストバル石、トリポリ、トリジマイトが、IARC(国際がん研究機関)で、クラス1(人に対して発がん性を示す物質)に指定されています。
- 結晶性シリカ鉱物が、発がん性物質に指定されている為、主成分が非晶質シリカから構成されている未焼成珪藻土、融剤添加焼成珪藻土まで、発がん性があるとの誤解の情報が、ネットで情報が流れ、誤解されております。
- EPA(米国環境庁)では、シリカ鉱物に関しては、位置付けを行っていません。
- 長期吸入し、塵肺を引き起こし、更に悪性腫瘍を発生する石綿とは、全く異なる物質です。十分な調査もせず、「珪藻土が発がん物質」と記した出版物などが出て迷惑しておりますが、「珪藻土」は、石綿などのとは異なり、発がん物質ではありません。
- 粉塵を吸うような粉砕加工、採掘現場などの環境では、長期に大量に吸うことになりますので、粉塵障害防止規制に基づき、防塵マスクなどの使用は必要です。建材など固定化されている場合は、粉塵の発生もなく、問題はありません。

IARC(国際がん研究機関)のグループ分類
IARC(国際がん研究機関)は、WHO(世界保健機構)の傘下にあり、がん撲滅のため、発がん性物質を評価発表しています。約860の作用物質を評価し、次のようにグループ1、2A、2B、3、4に分類しています。
| カテゴリ | 人に対する作用 |
|---|---|
| グループ1 | 人に対して発がん性を示す作用物質 |
| グループ2A | 人に対して恐らく発がん性を示す作用物質 |
| グループ2B | 人に対して発がん性を示す可能性がある作用物質 |
| グループ3 | 人に対して発がん性について分類できない作用物質 |
| グループ4 | 人に対して恐らく発がん性を示さない作用物質 |
珪藻土の用途と日本の年間需要量
珪藻土乾燥品
珪藻土乾燥品は、珪藻土の特性に応じて選択採掘され、十分に粉砕・乾燥したあとに粒度調整した製品で、多様な用途氏使用されている一般的な無機材料です。年間需要量は、以下の通りとなっております。
| 乾燥品の用途別需要量 | 数量(トン) |
|---|---|
| 建材(珪酸カルシウム板(内装材)、塗り壁など) | 10,000トン |
| 肥料(固結防止・リン酸製造など) | 5,000トン |
| 耐火物(耐火レンガなど) | 11,000トン |
| 反応助剤(ごみ焼却炉) | 8,000トン |
| 保温材(壁の断熱・保温など) | 5,000トン |
| その他 | 47,500トン |
| 合計 | 86,500トン |
珪藻土融剤添加焼成品
最高級の珪藻土を使用し、乾燥工程を経て後、少量の遊剤を添加、約1100℃で高温焼成し、粒度調整を行った製品です。この為、不順有機物は、完全に燃焼除去され、超微細・超多孔質を有し、高い濾過性能を持ち、より安定な組成となった製品です。
| 融剤添加焼成品用途別需要 | 数量(トン) |
|---|---|
| ビール(濾過剤) | 12,500トン |
| 顔料 | 3,000トン |
| 圧延油 | 3,00トン |
| 抗生物質 | 4,000トン |
| 糖化製品 | 5,000トン |
| 醤油 | 2,200トン |
| 食品 | 3,000トン |
| 砂糖 | 2,000トン |
| 化学工業 | 10,000トン |
| プール・風呂・クリーニング | 3,500トン |
| 充填剤 | 2,000トン |
| その他 | 29,800トン |
| 合計 | 80,000トン |
珪藻土は、日本で産出する貴重な資源で、その特徴である超微細、超多孔質を十分に発揮し、ありとあらゆる用途で使用されております。国内需要は、年間で、約17万トンと大量に使用されている日本の貴重な資源です。
IARC(国際ガン研究機関)ホームページより抜粋
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